慶友川口駅前整形外科|埼玉県川口市の整形外科|川口駅徒歩3分

腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症は、腰の神経の通り道が狭くなることで、足のしびれや歩行障害等の症状が現れる疾患です。中高年以降で多く見られ、進行すると日常生活に大きな支障をきたすこともあります。

 

この記事では、腰部脊柱管狭窄症の原因や症状、診断法、治療、予防法等を解説するとともに、当院の治療内容について紹介します。

目次

腰部脊柱管狭窄症とは

脊椎は、椎骨と呼ばれる骨が積み重なることでできています。一つ一つの椎骨には穴が開いており、一本の管のようになっています。これを脊柱管といい、その中には脊髄や馬尾(ばび)神経が入っています。

 

この脊柱管の前方向には椎間板、後方には靭帯があります。腰部脊柱管狭窄症(LCS)は、腰部の脊柱管が狭くなることによって、脊髄や神経が圧迫され下肢のしびれや足のもつれ等、さまざまな症状を引き起こす疾患です。

 

40歳以上の中高年で発症することが多く、加齢等の影響で椎間板や腰椎が変性しさらに脊柱管が狭くなって馬尾神経の圧迫が進むと、症状が悪化し、歩行困難や排尿・排便障害等の症状が現れます。

腰部脊柱管狭窄症の原因

腰部脊柱管狭窄症は、主に加齢による椎間板の変性や骨の変形靭帯の弾力性消失による緩み等を主な原因として起こります。

 

このように主な原因は老化によるものですが、また、生まれつき脊柱管が狭いために発症するケースもあります。

腰部脊柱管狭窄症の症状

腰部脊柱管狭窄症の症状は、主に腰痛歩行時の下肢のしびれ足のもつれ等があります。腰痛はそれほど強くありませんが、200m〜300m程度の短距離の歩行でも下肢のしびれや足のもつれといった症状が出るため、日常生活に支障をきたすことが少なくありません。

 

また、短距離歩行の後、しばらく前かがみになって休むと症状が治まり、また歩けるようになる、ということを繰り返す間欠性跛行(かんけつせいはこう)という状態になるのも特徴です。特に朝や寒い季節に症状が出やすい傾向があります。

 

通常、筋力強化に役立つとしてウォーキングが推奨されることが多いのですが、腰部脊柱管狭窄症では症状を悪化させることがあるので見極めが重要です。症状の進行が進むと仰向けで安静にしていても足がしびれ、横臥で背中を丸めないと眠れなくなったり、膀胱直腸障害によって尿や便の排泄に障害が起きることもあります。

腰部脊柱管狭窄症と関連のある疾患

腰部脊柱管狭窄症と関連のある疾患として、下記が挙げられます。

  • 椎間板ヘルニア
  • 腰椎変性すべり症
  • 脊椎側弯症

椎間板の変性で起こる椎間板ヘルニアでは、椎間板が神経を圧迫することで脊柱管狭窄症を併発することがあります。

 

椎間関節や椎間板の変性によって脊椎の配列がずれて起こる脊椎すべり症でも腰部脊柱管狭窄症を併発するケースがあります。

 

脊椎が左右に曲がってしまう脊柱側弯症は、学童期の女児に多く見られ、下肢のしびれや筋力低下等に注意が必要です。

腰部脊柱管狭窄症の検査と診断

腰部脊柱管狭窄症が疑われる場合、まず医師による問診と身体診察が行われます。問診では、しびれや痛みの出現部位、発症時期、歩行距離、体位変化による症状の変化などを詳細に確認し、症状の特徴から疾患の可能性を探ります。

 

続いて、神経学的検査により、足の感覚・筋力・腱反射の異常がないかを評価し、神経の障害レベルを推定し、その後、画像検査を実施します。画像検査では、まずX線(レントゲン)検査を実施し、骨の変形の有無等を確認します。

 

MRI検査では脊柱管の狭窄の程度や神経の圧迫状況まで詳細に確認できます。神経の走行や周囲の軟部組織まで確認できるため、診断の中核を担う検査です。骨の構造をさらに詳しく知る必要がある場合には、CT検査が用いられることもあります。

腰部脊柱管狭窄症の治療法

腰部脊柱管狭窄症の治療法としては保存療法手術療法の二種類があげられます。

 

保存療法は、しびれ等の症状が軽い場合、安静、薬剤の投与、コルセット装着、牽引、リハビリテーション等を行います。症状が強い場合は、神経や硬膜外の痛み止め注射(ブロック注射)を併用してで治療します。

 

2~3カ月の保存療法で症状の改善が得られない場合や麻痺が進行している場合、歩行障害が明らかな場合等に、手術療法を検討します。手術では、痛みの原因となっている骨や靭帯を取り除き、脊柱管を広げます。内視鏡下や顕微鏡下で行う方法や脊椎を固定して行う方法があり、いずれの場合も全身麻酔によって行います。

慶友川口駅前整形外科の腰痛治療の特徴

日本脊椎脊髄病学会認定名誉指導医が在籍!!

日本脊椎脊髄病学会認定名誉指導医である医師が在籍しています。長年にわたり脊椎の治療に携わり、複雑な腰痛や脊椎疾患の診断・治療を専門に行ってきました。豊富な臨床経験を持つ専門的な視点から、患者様に最適な治療法を提案します。

MRIやレントゲン等の精密検査を完備!!

院内に最新のMRIやレントゲン等の精密機器を備えているので、検査を迅速に実施できます。これによって、撮影のためにわざわざ別の施設に行く必要がなく、検査から診断、治療まで一貫して行うことができます。

リハビリまで一貫して対応!!

治療から回復後のリハビリまで、一貫してサポートを行っています。理学療法士が多数常駐しており、患者様一人ひとりの症状や回復状況に応じた個別のリハビリプランを提供します。広々としたリハビリスペースを確保し、患者様が他の患者様と十分な距離を保ちながら、快適にリハビリに取り組める環境です。

腰部脊柱管狭窄症の予防法

腰部脊柱管狭窄症は加齢とともに発症リスクが高まる疾患ですが、日頃の生活習慣を見直すことで、進行の抑制や症状の悪化を防ぐことが可能です。

 

まず大切なのは、腰に過度な負担をかけないこと。重い物を持ち上げるときには、膝を曲げて腰を落とす等、正しい姿勢と動作を心がけましょう。適度な運動習慣を持つことも予防には有効です。特にウォーキングやストレッチ、体幹を鍛える運動は、腰回りの筋力を維持し、腰椎への負担を軽減する効果があります。

 

反対に、長時間同じ姿勢でいることは血流を悪くし、神経への圧迫を助長するため、デスクワークや立ち仕事の際等でもこまめに身体を動かすようにしましょう。また、肥満は腰椎に余計な負荷がかかる要因の一つとなります。バランスの取れた食事と運動を通じて、適正体重の維持を心がけましょう。高齢者や既往歴のある方は、痛みやしびれを我慢せず、早めに整形外科を受診し、適切な治療をスタートさせてください。

まとめ

腰部脊柱管狭窄症の治療は、まず保存療法が選択されます。症状や進行度に応じて手術療法が行われることもあり、進行度の見極めと治療計画が重要となります。慶友川口駅前整形外科では、専門医による精密検査、神経ブロック、リハビリなどを組み合わせた一貫した診療体制を整えており、患者様一人ひとりに合った治療を提供しています。

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リハビリテーション、骨粗鬆症、再生医療など整形外科に関する幅広い領域を通して
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この記事の監修者
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
小川 祐人

大学病院や総合病院で整形外科診療を重ね、埼玉メディカルセンターに約10年勤務。脊椎手術は累計1,700件以上(腰椎1,100件、頸椎520件、その他80件)、その他手術も460件以上の執刀経験を持ちます。整形外科専門医・脊椎脊髄病認定医・名誉指導医などを有し、首や腰の疾患を中心に幅広い整形外科疾患に対応しています。

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