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変形性膝関節症

膝の痛みや動きの制限に悩んでいませんか?

加齢や体重増加、長年の膝への負担が原因で発症する変形性膝関節症は、中高年に多く見られる疾患です。初期には軽い違和感から始まり、進行すると日常生活にも支障をきたします。膝関節の痛みが進行する前に、早期の予防と治療が重要です。

目次

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症は、膝の関節が加齢や過度の負荷により徐々にすり減り、痛みや動きの制限を引き起こす疾患で、日本人の膝関節疾患の中で最も多いとされています。

 

特に中高年で多く発症し、状態が悪化すると膝の変形が進み、歩行や階段の昇降、立ち座りといった日常動作にも支障をきたすようになるため、早期発見と適切な治療によって進行を抑えることが重要となります。

変形性膝関節症の原因

変形性膝関節症の主な原因は、加齢による軟骨のすり減りです。膝関節の滑らかな動きを可能にする軟骨が、長年の使用と負担の蓄積によってすり減ることで発症します。O脚やX脚等、関節のずれがある方や長年の立ち仕事、激しいスポーツなど、膝に繰り返し負荷がかかる生活習慣も原因となります。

このような人は変形性膝関節症に注意が必要

女性は閉経後にホルモンの変化が起こり、骨粗鬆症のリスクが高まるため、軟骨の保護作用も弱まるとされています。肥満傾向のある方も、体重が膝に大きな負担をかけるため、変形性膝関節症のリスクが高くなります。

 

さらに、膝に負荷のかかる動作を日常的に行う立ち仕事の方やスポーツ選手、農作業等、膝の屈伸を繰り返す作業を行う方も要注意です。また、過去に膝のケガをした経験がある方や、家族に同様の疾患をもつ方がいる場合も、変形性膝関節症の発症リスクが高く、注意が必要です。

<変形性膝関節症になりやすい人の特徴>

  • 高齢の方
  • 女性
  • 肥満の方
  • 日常的に膝に負担のかかる動作を多く行う方
  • 過去に膝をケガした経験がある方
  • 遺伝がある方

変形性膝関節症の症状

変形性膝関節症の症状は、段階的に進行します。

 

初期では、立ち上がる際や歩き始めに膝が痛むことがありますが、しばらく動かすと和らぐので放置されることも多いです。長時間の歩行や階段の昇り降りで違和感を覚えることもあります。

 

中期になると、膝の痛みが初期よりも増し、階段の昇り降りや正座、しゃがむ動作が困難になります。また、膝の腫れや関節液の貯留(水がたまる)も見られます。

 

末期では、痛みが慢性化し、関節の変形が顕著になります。膝の動きが大きく制限される他、歩行障害が進み、日常生活に深刻な影響を与えることもあります。

変形性膝関節症の検査と診断

変形性膝関節症の診断は、問診と視診・触診に加えて、画像検査や必要に応じて補助検査を行い、総合的に判断します。

診察では、まず膝の痛みの程度や出現する動作を調べ、生活への影響や違和感から痛みへと変化した過程等について詳しく問診します。

X線(レントゲン)検査では、関節の隙間の状態や骨棘形成の有無、軟骨の消失や骨の変形等を確認し、病気の進行度を把握します。

より詳細な情報が必要な場合は、MRI検査で軟骨や半月板、靭帯等の状態を確認します。

また、膝が腫れたり膝に水がたまっている場合に、膝関節の中にある関節液検査を行い、他の疾患の影響がないか確認する場合もあります。

変形性膝関節症の治療法

変形性膝関節症の治療は、症状の進行度や患者様の年齢・生活スタイルに応じて適切に選択されます。基本的にはまず保存療法(手術を行わない治療)から始め、症状の緩和を目指します。保存療法で症状の改善が見られない場合や、進行が著しく保存療法の効果を待てない場合等には手術療法が検討されます。

 

近年では、再生医療等、低侵襲で安全な新しい治療法の選択肢も増えており、患者様の状態に合わせた多様なアプローチが可能になっています。

保存療法

保存療法とは、手術を行わずに症状の進行を抑え、痛みを和らげる治療法です。変形性膝関節症の初期から中期の患者様に多く用いられます。主な方法には、膝周囲の筋肉を鍛える運動療法があります。痛みにより運動療法が困難な場合は、薬物療法(消炎鎮痛薬やヒアルロン酸注射)を併用します。

 

膝にかかる負担をコントロールするためにも、体重管理は非常に重要で、減量によって症状が改善する例もあります。

場合によっては、膝をサポートする装具やインソールを使用して、日常動作時の衝撃を減らすことで効果が期待できるケースもあります。

手術療法

保存療法で十分な効果が得られない場合や、関節の変形や痛みが重度な場合には、手術療法が選択されます。変形性膝関節症に対する手術には、関節鏡視下手術高位脛骨骨切り術人工関節置換術があります。

 

関節鏡視下手術:関節内を内視鏡で観察しながら、痛みの原因となる軟骨片や骨棘を除去する手術方法です。手術療法の中では比較的身体への負担が少ないものとなります。

 

高位脛骨骨切り術:脛骨の一部を切り人工骨を挿入してプレートで固定し膝の変性を矯正することで、関節の負担を軽減します。

 

人工関節置換術:膝関節の損傷が進行した末期の患者様に行う手術で、関節を人工の部品に置き換えることで痛みのないスムーズな動きを実現できます。

 

これらの手術療法は、患者様の年齢や生活状況、膝の状態に応じて、最適な術式を選択します。

再生医療(PRP療法)

PRP療法は、患者様ご本人の血液から血小板血漿(=PRP)という成分を抽出し、患部に注入する再生医療のひとつです。自己組織を使用するので拒否反応の心配がなく、安全性にもすぐれています。手術を回避したい方、保存療法で効果が不十分だった方等の新たな選択肢として注目されています

変形性膝関節症の予防法

変形性膝関節症の予防には、膝への負担を減らす生活習慣が重要です。適正体重を維持することで、日常動作で膝に過度な負担がかからないようにしましょう。また骨の形成に必要な栄養素を含んだバランスの取れた食事と、膝周囲の筋力を維持するための無理のない運動を心がけましょう。

 

もちろん、膝を酷使しないことも重要です。過度に膝を使うスポーツや動作を避け、無理な姿勢を取らないように心がけましょう。

 

また、日常生活での正しい歩き方や姿勢を意識することで、膝の負担を減らすこともできます。予防のためにも、早期に整形外科を受診し、常日頃から身体の使い方を見直し、膝への違和感を見逃さないようにしましょう。

まとめ

変形性膝関節症は、初期、中期、末期に分かれ、進行するにつれて痛みや動きの制限が強くなります。早期の治療が大切で、まずは薬物療法や運動療法、体重管理等の保存療法が選択されます。 症状が進行している場合には手術療法や再生医療が検討されることもあります。 予防には、体重管理や膝を労わる生活習慣が必要です。早期の発見と適切な治療が、生活の質(QOL)の維持・向上につながるため、医師による正確な診断と治療、予防に向けての継続的なアプローチを心がけるようにしましょう。

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この記事の監修者
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
小川 祐人

大学病院や総合病院で整形外科診療を重ね、埼玉メディカルセンターに約10年勤務。脊椎手術は累計1,700件以上(腰椎1,100件、頸椎520件、その他80件)、その他手術も460件以上の執刀経験を持ちます。整形外科専門医・脊椎脊髄病認定医・名誉指導医などを有し、首や腰の疾患を中心に幅広い整形外科疾患に対応しています。

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