慶友川口駅前整形外科|埼玉県川口市の整形外科|川口駅徒歩3分

腰椎分離症

腰椎分離症は、成長期の子どもや学生アスリートに多く見られる疲労骨折で、放置すると慢性的な腰痛やスポーツ継続の困難につながる可能性があります。慶友川口駅前整形外科では、専門医による的確な診断と、MRI・CTによる精密検査、理学療法士による充実したリハビリを通じて、早期回復と再発予防を目指します。それでは今回は小中学生のスポーツ男子に多くみられる腰椎分離症について知識を深めていきましょう。

目次

腰椎分離症とは

腰椎分離症とは、腰椎(腰の骨)の後方部分に亀裂が入る疲労骨折の一種です。特に成長期の子どもに多く見られる疾患で、繰り返しの反る・ひねるといった動作や衝撃によって腰椎に過度な負担がかかることで発症します。

 

野球、サッカー、バスケットボール、柔道等、激しい動きやジャンプ、反る、腰をひねる、屈む動作が多いスポーツを行う方に多く見られます。初期は自覚症状がない場合もありますが、進行すると腰痛や運動時の痛みや不快感等の症状が出現します。

腰椎分離症の原因

腰椎分離症は、主に成長期の小学生や中学生に多く発症します。これは骨がまだ十分に発達していない時期に、スポーツ等で過度な負担が腰に繰り返しかかることが原因です。特にオーバートレーニングや無理な使い方が続くと、腰椎の後方部分に亀裂が生じやすくなります。

 

また、先天的な骨の構造や遺伝的要因が関係している場合もあるといわれています。一般の人では約5%の発症率ですが、スポーツ選手では30〜40%と出現率が高く、競技による身体への負担が大きく影響していることが分かります。

腰椎分離症が発生しやすい年齢は?

腰椎分離症は、骨の成長が活発な10代前半〜中学生年代に最も多く見られます。特にクラブ活動等で運動が盛んになる時期に発症しやすく、骨がまだ十分に硬くなる前に過度な運動を続けてしまうことで、腰椎に繰り返し負荷がかかり、疲労骨折が起こりやすくなります。

腰椎分離症が発生しやすいスポーツは?

腰椎分離症は、腰に強い負荷がかかる動作を繰り返すスポーツで多く発症します。

具体的には、下記のスポーツによる発症が多くなっています。

  • 野球
  • サッカー
  • バスケットボール
  • バレーボール
  • 柔道
  • 体操

これらの競技では、ジャンプ・腰のひねり・屈伸といった動作が多く、成長期の腰椎に大きなストレスを与えるため、注意が必要です。

腰椎分離症の症状

腰椎分離症の主な症状は腰痛で、特に運動中や運動後に痛みを感じることが多くあります。初期の段階では違和感程度で気づきにくいこともありますが、症状が進行すると運動時や日常生活でも痛みが出る場合があります。

 

特に背中を後ろにそらす動作や腰をひねる・かがむ動作で痛みが強くなるのが特徴です。また、お尻から太ももの外側にかけて痛みを感じることもあります。成長期の子どもに多いため、成長痛と誤解されることもありますが、2週間以上腰痛が続く場合は腰椎分離症の可能性があります

 

放置すると疲労骨折が悪化し、慢性的な腰痛や運動制限につながる可能性があります。スポーツ継続が困難になる前に、整形外科を受診し、適切な治療を行いましょう。

腰椎分離症の検査と診断

腰椎分離症の診断には、問診と理学的検査のほか、X線(レントゲン)検査を行い、骨の状態を確認します。しかし、初期段階では骨の亀裂がX線画像には写りにくいため、より詳細な確認のため、CTやMRIといった精密検査が必要になります。これらの検査を組み合わせることで、亀裂の有無や病期、炎症の程度等を正確に把握することができます。画像診断結果と問診、理学的検査の結果をもとに、最適な治療方針を立てます。

腰椎分離症の治療法

腰椎分離症の治療方法は、症状や病期によって異なります

 

初期段階では、まず保存療法が行われます。手術療法は、保存療法で効果が得られない場合や症状が重度に進行した場合に検討されます。腰椎分離症では、発見と治療の時期が予後に大きな影響を与えるため、早期対応が求められます。

 

軽度の症例では、これらの治療で症状が改善することがありますが、症状が強くなる場合や改善が見られない場合、手術療法が検討されます。手術では、椎弓切除術や腰椎固定術を行い、圧迫されている神経を解放します。どちらの治療方法も患者様の状態に合わせた慎重な選択が重要となります。

保存療法

腰椎分離症の初期段階では、保存療法が中心となります。まずは安静を保ち、腰への負担を軽減します。コルセットや腰椎サポーターを使用し、姿勢を正しく保つことが重要です。また、リハビリテーションで筋力を強化し、腰椎にかかる負担を減らすことも有効です。

 

痛みがひどい場合には、鎮痛剤や抗炎症薬の服用ブロック注射を使用することがあります。これらの治療法により、症状が軽減すれば、スポーツ復帰も可能です。長期的には、再発防止のために運動療法を続けることが推奨されます。

手術療法

保存療法で改善が見られない場合や症状が重度の場合、手術療法が検討されます。手術には、骨の固定を行う椎体間固定術や亀裂部分の修復を行う方法があります。椎体間固定術には、前方固定術後方経路腰椎椎体間固定(PLIF)等の固定術があります。

 

手術は、早期のスポーツ復帰を目指す場合や終末期に選択されることが多く、術後のリハビリを含めた総合的な治療で、回復を目指します。手術での入院は1週間程度ですが、完全に回復するまで、リハビリ期間を含めて数ヶ月の時間がかかる場合があります。

慶友川口駅前整形外科の腰痛治療の特徴

日本脊椎脊髄病学会認定名誉指導医が在籍!!

日本脊椎脊髄病学会認定名誉指導医である医師が在籍しています。長年にわたり脊椎の治療に携わり、複雑な腰痛や脊椎疾患の診断・治療を専門に行ってきました。豊富な臨床経験を持つ専門的な視点から、患者様に最適な治療法を提案します。

MRIやレントゲン等の精密検査を完備!!

院内に最新のMRIやレントゲン等の精密機器を備えているので、検査を迅速に実施できます。これによって、撮影のためにわざわざ別の施設に行く必要がなく、検査から診断、治療まで一貫して行うことができます。

リハビリまで一貫して対応!!

治療から回復後のリハビリまで、一貫してサポートを行っています。理学療法士が多数常駐しており、患者様一人ひとりの症状や回復状況に応じた個別のリハビリプランを提供します。広々としたリハビリスペースを確保し、患者様が他の患者様と十分な距離を保ちながら、快適にリハビリに取り組める環境です。

腰椎分離症の予防法

腰椎分離症を予防するためには、腰への過度な負担を避けることが大切です。成長期の子どもは特に注意が必要で、無理なトレーニングや連続した過剰な運動は控えるようにしましょう。

 

体幹を中心とした筋力トレーニング柔軟性を高めるストレッチを日常的に行うことで、腰椎にかかる負荷を軽減できます。また、痛みを感じたらすぐに休む習慣を持つことも、疲労骨折の予防につながります。

まとめ

腰椎分離症は、成長期のスポーツ選手に多く見られる疲労骨折の一種です。早期に発見し、適切な治療やリハビリを行うことで、症状の改善やスポーツ復帰が可能となります。慶友川口駅前整形外科では、専門医による診断・先進的な検査・充実したリハビリ体制で、患者様をトータルにサポートします。腰に違和感や痛みを感じたら、早めにご相談ください。

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川口市栄町にある整形外科『慶友川口駅前整形外科』では、整形外科をはじめ、スポーツ整形外科、
リハビリテーション、骨粗鬆症、再生医療など整形外科に関する幅広い領域を通して
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この記事の監修者
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
小川 祐人

大学病院や総合病院で整形外科診療を重ね、埼玉メディカルセンターに約10年勤務。脊椎手術は累計1,700件以上(腰椎1,100件、頸椎520件、その他80件)、その他手術も460件以上の執刀経験を持ちます。整形外科専門医・脊椎脊髄病認定医・名誉指導医などを有し、首や腰の疾患を中心に幅広い整形外科疾患に対応しています。

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