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腰椎すべり症

腰椎すべり症とは、腰の骨(腰椎)が本来の位置から前方にずれてしまうことで神経を圧迫し、腰痛や足のしびれ、歩行困難等の症状を引き起こす疾患です。加齢による椎間関節や靭帯の変性、骨の疲労骨折等が主な原因とされ、特に中高年の女性に多く見られます。

 

放置すると症状が悪化して排泄障害を起こすこともあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。ここでは、原因や症状、検査方法、治療法について詳しく解説します。

目次

腰椎すべり症とは

腰椎すべり症は、腰の骨(腰椎)が本来の位置から前方にずれてしまい、脊髄や神経根が圧迫されることで、腰の痛みや足のしびれ、重だるさ等を引き起こす病気です。椎間板や関節の変性により起こる「変性すべり症」と、成長期に発症した腰椎分離症の後に起こる「分離すべり症」の2つに大別されます。

 

変性すべり症は特に中高年の女性に多く、加齢に伴う身体の変化が影響しています。一方、分離すべり症は比較的若年層にも見られ、スポーツ等による過度な腰への負担が原因とされます。すべりの程度が大きくなると、下半身にしびれや筋力低下が現れることもあり、早期の診断と治療が重要です。

腰椎すべり症の原因

主に「変性すべり症」と「分離すべり症」に大別される腰椎すべり症には、それぞれ原因が異なります。

 

変性すべり症は、加齢に伴う背骨や椎間板、関節の変性により、骨と骨の間で安定性が失われて発生します。特に50歳以上の女性における発症が多く、女性ホルモン分泌の変化も一因と考えられます。

 

分離すべり症は、腰椎の骨が発育過程で分離し、骨が安定しない状態から発症します。このタイプはスポーツや重い荷物を持ち上げる動作等、腰への過剰な負担が原因となり、若年層で多く見られます。いずれのタイプも、骨のすべりが進行することで神経が圧迫され、痛みやしびれが生じます。

腰椎すべり症の症状

腰椎すべり症の主な症状は腰痛坐骨神経痛です。腰椎が前にずれることで、神経根や脊髄が圧迫され、痛みやしびれを引き起こします。

 

初期段階では立ち上がりの際や歩行時、長時間の立位や座位で違和感や痛みが生じます。進行すると、神経が圧迫されることで坐骨神経痛が発生し、下半身に放散する痛みやしびれ、筋力低下を感じることがあります。すべりが強くなると、足の動きが鈍くなり、歩行困難足の感覚障害夜間痛に悩まされるようになります。

 

足先にしびれや冷感が現れることが多く、日常生活にも支障をきたすようになります。早期の診断と適切な治療で生活の質を維持することが大切です。

腰椎すべり症の検査と診断

腰椎すべり症の診断では、まず第一に問診や理学的検査による評価を行います。初めに、医師が痛みの部位や性質、発症の経緯を確認します。その後、身体検査を行い、神経症状の有無や筋力の低下、反射の異常等をチェックします。

 

画像診断では、X線(レントゲン)検査を使って椎骨の位置やずれの方向、すべり具合を確認します。MRI検査では、神経の圧迫状態や椎間板の状態を詳細に把握できます。特に神経組織の評価に優れており、圧迫の程度や炎症の有無を確認するのに有効です。妊婦やペースメーカーを装着する方等、MRI検査が回避される場合、CT検査が選択されることもあります。これらの検査を総合的に判断し、腰椎すべり症の有無とその進行具合を診断します。

腰椎すべり症の治療法

腰椎すべり症の治療は、症状の進行具合や患者様の状態に応じて、保存療法手術療法、2つの方法が選択されます。基本的には保存療法を行い、痛みを軽減するための薬物療法(消炎鎮痛薬等)や、物理療法(温熱療法や牽引療法)、運動療法(リハビリテーション)を組み合わせて治療します。

 

 

軽度の症例では、これらの治療で症状が改善することがありますが、症状が強くなる場合や改善が見られない場合、手術療法が検討されます。手術では、椎弓切除術や腰椎固定術を行い、圧迫されている神経を解放します。どちらの治療方法も患者様の状態に合わせた慎重な選択が重要となります。

保存療法

腰椎すべり症の保存療法では、主に痛みやしびれの軽減と生活の質の回復・向上を目指します。急性期には、消炎鎮痛薬や筋弛緩薬を用いた薬物療法で、痛みを和らげます。また、理学療法物理療法(温熱療法や牽引療法)を取り入れ、筋肉の緊張をほぐし、血流の改善を促します。


さらに、リハビリテーションを通じて、体幹を鍛えたり、姿勢の改善を図ることで、腰椎への負担を減らします。これらは、手術に頼らず症状の緩和を目指すもので、患者様の生活の質の改善を目的として、継続的に取り組む治療法といえます。

手術療法

手術療法は、保存療法で効果が得られない場合や麻痺等の深刻な症状が改善されない場合に検討されます。主に2つのアプローチがあります。ひとつは、圧迫された神経を解放する神経根除圧術で、もうひとつは、すべった腰椎を固定する腰椎固定術です。これにより、神経を圧迫から解放して痛みやしびれを軽減します。手術は一般的に、症状が進行し日常生活に支障をきたしている場合に行われ、回復にはリハビリが重要となります。

慶友川口駅前整形外科の腰痛治療の特徴

日本脊椎脊髄病学会認定名誉指導医が在籍!!

日本脊椎脊髄病学会認定名誉指導医である医師が在籍しています。長年にわたり脊椎の治療に携わり、複雑な腰痛や脊椎疾患の診断・治療を専門に行ってきました。豊富な臨床経験を持つ専門的な視点から、患者様に最適な治療法を提案します。

MRIやレントゲン等の精密検査を完備!!

院内に最新のMRIやレントゲン等の精密機器を備えているので、検査を迅速に実施できます。これによって、撮影のためにわざわざ別の施設に行く必要がなく、検査から診断、治療まで一貫して行うことができます。

リハビリまで一貫して対応!!

治療から回復後のリハビリまで、一貫してサポートを行っています。理学療法士が多数常駐しており、患者様一人ひとりの症状や回復状況に応じた個別のリハビリプランを提供します。広々としたリハビリスペースを確保し、患者様が他の患者様と十分な距離を保ちながら、快適にリハビリに取り組める環境です。

腰椎すべり症の予防法

腰椎すべり症の予防には、腰への負担を減らすことが大切です。長時間同じ姿勢を続けないようにし、こまめに休憩を取り身体を少しでも動かすよう心がけましょう。また、腰の筋肉を強化するために、適度な運動(ウォーキングやストレッチ)を習慣にすることが大切です。

 

日常生活でも腰に配慮し、重い物を持ち上げる際には膝を使って腰に負担をかけないようにする、ひねりの動作ではなく身体ごと振り返る等、普段から腰に負担をかけない生活習慣を身につけることが予防に繋がります。

まとめ

腰椎すべり症は、早期の診断と適切な治療が重要で、保存療法や手術療法を症状に応じて選択します。慶友川口駅前整形外科では、精密検査をはじめ、リハビリまで一貫した治療を提供し、患者様一人ひとりに最適な治療を行っています。腰椎すべり症の症状に心当たりのある方は、早期に専門医を受診し、適切な治療をスタートさせましょう。

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この記事の監修者
日本整形外科学会認定 整形外科専門医
小川 祐人

大学病院や総合病院で整形外科診療を重ね、埼玉メディカルセンターに約10年勤務。脊椎手術は累計1,700件以上(腰椎1,100件、頸椎520件、その他80件)、その他手術も460件以上の執刀経験を持ちます。整形外科専門医・脊椎脊髄病認定医・名誉指導医などを有し、首や腰の疾患を中心に幅広い整形外科疾患に対応しています。

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